公開日:2026年1月8日

東北の旅 - 青森

東北の旅 - 青森

大雪の夜はミュート状態だ。自分の声さえも雪に吸い込まれてしまいそうである。雪はふわふわと落ち、足音は積もった雪に吸収される。人はいないし、車も動いていないから物音がしない。一人取り残されたような気持ちになる。

やがて明け方になると除雪をする音が聞こえ、車や人が移動を始める。ホテルの窓からその様子を眺めて安堵する。

そんな青森の魅力は愛らしさにある。

ホテルではウェルカムりんごが提供され、朝食にはりんごジュースが出てくる。至る所にりんごが溢れ、鏡餅の上にさえ鎮座している。人々の頬までも寒さでりんごのように赤い。

津軽の方では、方言が通じなくとも構わず語りかけてくるお年寄りと、それを面白がりながら通訳してくれる若者。無人駅では電車を待っている間に地元の人たちと、旅についてや、地域のことを語り合う。新年会に招いてくれたこともあった。陽気というよりは人懐っこいの方が合う気がする。

青森には3度目になるが、不思議と「寒い」という記憶があまりない。ほとんどが街中で過ごしたせいだろうが、それ以上に、青森の人たちが暖かく迎え入れ、ほっこりとした記憶を残してくれたのも確かである。

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